1992-02-27 第123回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第3号
通常兵器の国際移転の問題に関しては、移転の状況を把握しやすくすること及び兵器供給国の自主規制に関する枠組みの整備強化が重要でございます。さきに述べましたように、我が国はECとともに通常兵器の国際移転に関する国連登録制度を提案し、昨年十二月に総会で採択されました。今後はその円滑な実施に努力していく考えでございます。
通常兵器の国際移転の問題に関しては、移転の状況を把握しやすくすること及び兵器供給国の自主規制に関する枠組みの整備強化が重要でございます。さきに述べましたように、我が国はECとともに通常兵器の国際移転に関する国連登録制度を提案し、昨年十二月に総会で採択されました。今後はその円滑な実施に努力していく考えでございます。
非同盟の国々を初め、多くの国が自国の安全保障の観点から慎重に対応しておるのが現実でありますけれども、このような中でさきに申し上げた五主要兵器供給国が、中東を念頭に置いて、大量破壊兵器の不拡散の徹底、通常兵器の移転に関する共通ガイドラインの作成に関して具体的な協議を始めました。
さらにわが国は、従来から主要兵器供給国に対し、紛争地域への兵器輸出を自粛するために協議を行うよう呼びかけると共に、無統制な兵器の移転を抑制することを目指した国際的な検討を開始することを提唱してまいりました。」「われわれは、問題の複雑性を認識しつつも、この軍縮特別総会において、まず通常兵器の無統制な国際移転を抑制する方向への第一歩が踏み出されるよう、衷心から望みます。」
そして、そういう姿勢でございますから、通常兵器の装備についてもやはり同じことが、それらの国の間で同じように通常兵器による武装が進んでいて、それを大国が、大国と申しますか、兵器供給国がいわば多少売り込み競争的なものもあって、オイルダラーのようなものが相当多額の兵器購入に向けられているという現実がございまして、このことは、今後わが国が非核保有国の先頭に立って米ソにモラルプレッシャーをかける上で、ある意味
何となれば、日本自身に必要なるところの兵器を外国にのみ依頼するということは、結局兵器供給国の傭兵的存在となつて、日本の独立と自衛のために危險なことであるといわなければなりません。この巷間の流説がかりに事実といたしましたならば、私はその反省を促さざるを得ないのであります。